広尾線は、かつて国鉄が運営していた地方交通線で、北海道帯広市の帯広駅で根室本線から分岐し、十勝平野を南下して広尾郡広尾町の広尾駅に至る路線でした。国鉄再建法の制定により、1984年に第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化直前の1987年2月2日に全線廃止となりました。
広尾線営業時代に、愛国駅 - 幸福駅間の切符が「愛の国から幸福へ」として大人気となり、縁起切符ブームの火付け役となりました。広尾線廃止後は、当路線の代行バスを運行している十勝バスが引き続き硬券乗車券を発売しています。なお当路線では「新生駅 - 大樹駅」の切符も人気の縁起切符でした。

廃止から相当の年月が経過した広尾線ですが、愛国駅、幸福駅を含め一部の駅は、現存しています。
保存されている愛国駅を訪ねてみました。(2023.7)




広尾線旧愛国駅は交通記念館となって保存されている。



駅舎は、国鉄現役時代のまま。廃止後30年以上も経過するが、とても良く整備されている。



昭和54年改築の駅舎で、昭和50年代のモダン建築様式が伝わる。



ホームへの出入口



広尾線の歴史を伝えるパネル展示。



幸福駅の様な切符の貼り付けも。



広尾線に関する鉄道用具の展示も有る。



愛国駅は、大正駅の管理下の無人駅であった。
(ただし、実質的には有人駅だった模様)



まさにタイムスリップ。発車時刻表が残る。



手書きの運賃表。当時、国鉄ローカル線で良く見た。



ホームから見た愛国駅舎



駅名標



国鉄仕様の駅名標がそのまま残る。



1975年に広尾線SLさよなら列車を牽引した9600形蒸気機関車19671。
とても良い状態で愛国駅で保存されている。



長らく追分で活躍し、最後に帯広で活躍したカマである。
冬季はブルーシートで養生されるので見学できないので要注意。



ホーム先端から、幸福、広尾方面を見る。一帯は広場となっている。



ホーム先端から、帯広方面を見る。一帯は広場となっている。



現役時代最後は、1面1線での営業だった。(2番線は、ホーム撤去後側線化。)



駅前の様子。



駅前に残る車掌車を利用した売店跡。国鉄直営売店だった様で何を売っていたのか気になる。



















広尾線 愛国駅