万字線は、岩見沢市の志文駅で室蘭本線から分岐し、栗沢町(現在の岩見沢市栗沢町)の万字炭山駅までを結んでいた路線です。万字線は、線名の由来である万字炭鉱から産出される石炭の積み出しのため軽便鉄道法を準用し、万字軽便線として1914年(大正3年)に全線が開業しました。万字線の開通は沿線の開発を促進し、美流渡炭鉱や朝日炭鉱など多くの炭鉱が生まれ、石炭輸送で大いに活況を呈することとなりました。しかし、第二次世界大戦以降のエネルギー革命の中、炭鉱の閉山により次第に寂れ1978年(昭和53年)には貨物営業を廃止し、1980年に国鉄再建法が成立すると第1次特定地方交通線に指定され、1985年に廃止されました。
廃止から相当の年月が経過した万字線ですが、万字炭山駅跡を訪ねてみました。(2024.8)
万字炭山駅の廃止時点では、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の西側(万字炭山方面に向かって右手側)に存在しました。かつては駅構内に隣接して炭鉱があったため多数の側線を有し、貨物列車廃止後も広い構内が残されていました。無人駅(簡易委託駅)となっていましたが、有人駅時代の駅舎は改築され近代的なスレート造りの建物となっていました。

道道38号線から万字炭山森林公園へ行く道を右折するとかつての炭住街跡が見えた。

道道38号線から万字炭山森林公園へ行く道の突き当たり部が万字炭山駅跡。
何も残っていない。僅かに駅舎のコンクリート基礎部が残っているが、それも草に覆われて
分からなくなりつつある。

僅かに駅舎のコンクリート基礎部が写真左側に見える。

駅舎があった場所から右折して進むと、写真中央部に写るホームの縁石跡を見つけた。

ホームの縁石跡

ホームの縁石跡

万字炭山森林公園の入口でひっそりと佇むホッパー跡。半分くらいが土砂で埋まっている。

万字炭山森林公園にある当時を伝える看板

道道38号線へ戻り、万字炭山付近の橋梁から北側をみると
古い橋梁を発見。

残念ながら万字線の橋梁ではなく、道道の旧橋梁である。しかし、雰囲気抜群。

万字線 万字炭山駅