石北本線は、北海道旭川市の新旭川駅から北見市の北見駅を経て、網走市の網走駅を結ぶ路線である。歴史を辿ると北見・網走を目指して建設された複数の路線が繋ぎ合わされて完成した路線である。一つ目は名寄から興部、遠軽を経て北見に至る湧別線ルート、二つ目は十勝地方の池田から北見、網走に至る網走本線ルート、三つ目は旭川から北見峠を越えて遠軽を短絡する石北線ルートである。1932年(昭和7年)10月1日に難所だった北見峠を越える石北線が全通して、旭川から北見・網走方面を結ぶ最短経路の現石北本線のルートが開通した。
当初、札幌方面と北見を結ぶルートは札幌駅 - 旭川駅 - 富良野駅 - 池田駅 - 北見駅のルートであり、その後根室本線の滝川駅 - 富良野駅間の開通でさらに短絡化された。のちに名寄本線が開通して少し短絡され、その後石北本線の全通により現在のルートが最短となった。石北本線が名実ともに現在の形となるのは、1961年(昭和36年)4月1日に線区の整理統合が行われてからである。現在も遠軽駅の線形がスイッチバックであることが、石北本線の複雑な生い立ちを示している。
路線データ
管轄(事業種別)・区間(営業キロ)
北海道旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
新旭川駅 - 網走駅 234.0 km
全区間が北海道旅客鉄道旭川支社の管轄である。
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
新旭川駅 - 北見駅 (181.0 km)
駅数:32駅(起終点駅含む)
石北本線所属駅に限定した場合、起点の新旭川駅が除外され、31駅となる。なお、終点の網走駅は石北本線所属。
一般駅:2駅
旅客駅:30駅
貨物駅:0駅
信号場:5か所(中越・上越・奥白滝・下白滝・金華)
軌間:1,067 mm(狭軌)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
保安装置:ATS-SN
最高速度:95 km/h(全線)
主な優等列車の運行形態は以下の通り。
特急「オホーツク」 札幌ー網走 2往復
特急「大雪」 旭川ー網走 2往復
貨物列車の運行
毎年秋から翌年春にかけて、沿線で収穫された農産物輸送用として臨時貨物列車(通称玉ねぎ列車)が北見 - 新旭川間に運行されている(新旭川駅より宗谷本線に乗り入れ北旭川駅まで運行)。牽引機関車はDF200形ディーゼル機関車である。かつてはDD51形の重連牽引だったが、途中遠軽・新旭川両駅で2度進行方向が変わるため、遠軽・新旭川両駅で機回しが必要だった。現在はその手間の解消と、途中の北見峠と常紋峠の急勾配対策のため、コンテナ車の前後に機関車を連結する「プッシュプル方式」に改められている。かつては1日3往復運転されていたが、機関車の老朽化などの問題により2010年(平成22年)度より2往復に減便され、2011年(平成23年)度からは1往復体制となっている。2023年現在も11両編成で1日1往復が設定されている。輸送品目、輸送量はタマネギのほかジャガイモ、砂糖など約6万トンが見込まれている。
排雪列車の運行
毎年12月中旬から翌年3月上旬にかけて、旭川ー遠軽間に、定期排雪列車が運行される。下り排雪列車は、夕方に旭川を出発し、夜に遠軽に到着する。上り列車は、深夜に遠軽を出発し、早朝に旭川に到着する。尚、白滝ー遠軽間は、通常は排雪作業を行わず回雪列車となる。使用される車両は、旭川運転所のDE15形ディーゼル機関車であったが、2023年2月よりキヤ291形気動車に置き換わっており、2023年度来シーズンの動向が注目される。

高速貨物 DF200+コキ100系+DF200 石北本線 生田原ー金華

特急「大雪」 キハ183系 石北本線 旧白滝(信)ー下白滝(信)

特急「オホーツク」 キハ183系 石北本線 遠軽

特急「大雪」 キハ183系 石北本線 遠軽
遠軽駅で乗務員が交代。「行ってらっしゃい!」 凍て付くホームであったが、営みの温かさが伝わる。

特急「オホーツク」キハ183系 と 普通キハ40 石北本線 遠軽

キハ40 石北本線 北見

キハ40 石北本線 北見

