鉄道博物館は、埼玉県さいたま市大宮区大成町三丁目にある鉄道の博物館です。東日本旅客鉄道(JR東日本)の創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして、2006年(平成18年)5月14日に閉館した交通博物館に替わる施設として、2007年(平成19年)10月14日の鉄道の日に開館しました。建設と運営には日本貨物鉄道(JR貨物)も協力しています。
鉄道博物館の収蔵鉄道車両は以下の通りです。大宮へ移転以後の新規収蔵車両は、運営を行っているJR東日本の車両が中心となっています。

鉄道博物館 入口
本館
日本の鉄道の黎明期 〜明治期〜
・150号蒸気機関車(1号機関車)- 鉄道記念物・国指定重要文化財
・1292号蒸気機関車「善光」- 鉄道記念物
・7101号蒸気機関車「弁慶」- 鉄道記念物
・コトク5010形客車(開拓使号)- 鉄道記念物
・創業期の客車(レプリカ)
・京都電気鉄道全長二十尺幅六尺車 台車のみの復元。
全国に広がる鉄道網 〜大正期〜
・ED40 10
・デ968号電車(ハニフ1号客車) 松本電気鉄道(現アルピコ交通)より受贈。
・ナデ6141号電車 - 鉄道記念物・国指定重要文化財
・9856号蒸気機関車 車体の各部を切開する改造がされており、内部構造が観察できるようになっている。
・ED40 10号直流電気機関車 - 準鉄道記念物・重要文化財
・ED17 1号直流電気機関車
・ナハ34400号客車(車内のみ・レプリカ)
・オハ31 26号客車 津軽鉄道より受贈。車内はストーブ列車として使用した状態のまま展示されている。
・松山人車軌道の車両(車号なし)
特急列車の誕生と通勤輸送の始まり 〜戦前・戦後〜
・クモハ40074
・C51 5号蒸気機関車 青梅鉄道公園から受贈
・C57 135号蒸気機関車
・EF55 1号直流電気機関車 - 準鉄道記念物 JR東日本高崎車両センター高崎支所に配置車
・マイテ39 11号客車 青梅鉄道公園展示車両
・キハ41307号気動車
・クモハ40074号直流電車 JR東日本国府津車両センター配置車
・TR73形三軸ボギー台車 旧交通博物館展示品。青梅鉄道公園展示車両だったスシ28 102号客車が使用
大量輸送と電化時代 〜昭和30年代〜
・クモハ101-902 東京総合車両センター展示車
・EF58 89号直流電気機関車 JR東日本田端運転所配置車。1999年10月に車籍を抹消。
・ナハネフ22 1号B寝台緩急客車 JR東日本鎌倉総合車両センター深沢地区保管車
・クモハ101-902号直流電車 JR東日本東京総合車両センター保存車
・クハ103-713号直流電車 JR東日本京葉車両センター配置車。カットモデル。
・クハ181-45号直流電車 JR東日本新潟車両センター保存車
・キハ11 25号気動車 茨城交通より購入。2017年3月17日までは動態保存車両
全国に広がる特急網 〜昭和40年代〜
・クハ167形直流電車(カットモデル・レプリカ)
・クモハ455-1号交直流電車 JR東日本仙台車両センター配置車
・クハ481-26号交直流電車・モハ484-61号交直流電車 JR東日本勝田車両センター配置車
・ED75 775号交流電気機関車 JR東日本秋田車両センター配置車
新幹線の誕生
・21-2号新幹線電車 JR西日本社員研修センター保存車。東海道新幹線開業時のN2編成1号車
・21-25号新幹線電車(カットモデル) 東海道新幹線開業時のH1編成1号車
・222-35号新幹線電車 JR東日本新潟新幹線車両センターK31編成10号車
・E153-104号新幹線電車 JR東日本新潟新幹線車両センターM4編成1号車
鉄道による貨物輸送
・EF66 11号直流電気機関車
・コキ50000号コンテナ貨車
・16127号有蓋コンテナ
・19D 5001号有蓋コンテナ
・T10 4号タンクコンテナ
・T15 5号タンクコンテナ 日本石油輸送より受贈
・UF15A 550号冷凍コンテナ
・レムフ10000号冷蔵緩急貨車
御料車の歴史
・EF58 61号直流電気機関車 お召し列車牽引指定機。JR東日本尾久車両センター配置車
・1号御料車(初代)- 鉄道記念物・重要文化財
・2号御料車(初代)- 鉄道記念物
・7号御料車 - 鉄道記念物
・8号御料車(女官室のみ復元)
・9号御料車 - 鉄道記念物
・10号御料車 - 鉄道記念物
・12号御料車 - 鉄道記念物
ランチトレイン(車内での飲食が可能)
・457系電車 モハ454-4・クハ455-2
・183系電車 クハ183-1009・クハ183-1020
・189系電車 モハ189-31・モハ188-31
北館
・キハ11形気動車(キハ10系気動車)(キハ11 25・元 茨城交通 キハ112)
・DD13 1号ディーゼル機関車
南館
・411-3号新幹線電車 JR東日本山形車両センターL3編成11号車
・E514形新幹線電車(実寸大モックアップ) - 展示のために「E514-9001」として製造。編成番号は「U0」
館内には車両展示の他、鉄道模型ジオラマ、運転シミュレーターなど多種多様な膨大な展示があります。
是非、訪問して鉄道の世界を堪能しましょう。
以下に北海道の車両、および北海道連絡に関係の深い車両の写真を掲載します。

7101号蒸気機関車「弁慶」- 鉄道記念物
1880年(明治13年)の北海道初の鉄道(官営幌内鉄道)の開業にあたり、アメリカ合衆国
から輸入された蒸気機関車である。

コトク5010形客車(開拓使号)- 鉄道記念物
開拓使号客車は、1880年(明治13年)に開業した北海道で最初の鉄道である官営幌内鉄道で
使われた開拓使等の政府高官専用の特別客車である。アメリカのハーラン・アンド・
ホリングスワース(Harlan and Hollingsworth)社で製造されたものである。

C57 135号蒸気機関車

C57 135は、室蘭駅 - 岩見沢駅で国鉄最後の蒸機牽引旅客列車となる225列車を牽引した。
同列車は本来はD51形を使用することになっており、最終日の12月14日のみ特別措置として
C57形牽引となった。

C57 135は車両ステーション1階の転車台上に設置され、回転実演が行われる。

東北特急で活躍したED75 775号交流電気機関車とクハ481-26号交直流電車

ED75 775号電気機関車。 700番台は主に奥羽本線で活躍。
寝台特急「あけぼの」は奥羽本線経由青森行き。(後に上越線経由になった。)

485系電車。「やまばと」は上野と山形を結んだ特急。

485系電車の車内

20系3段式B寝台客車 中段は折り畳んだ状態で展示。

200系新幹線電車

E5系新幹線電車と400系新幹線電車
鉄道博物館
開館時間
午前10時~午後5時(最終入館午後4時半)
休館日
本館の休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月29日から1月1日まで)
料金
大人1600円・小中高生600円・幼児300円
アクセス
埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)「鉄道博物館(大成)駅」からすぐ(徒歩1分)
鉄道博物館