特急「すずらん」 785系 函館本線 札幌

 函館本線の札幌駅 - 旭川駅間は、JR北海道を代表する基幹系統であり、国鉄時代から781系によるエル特急「ライラック」「ホワイトアロー」が所要1時間29 - 33分で結び、30分 - 1時間間隔で運行されていました。1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化後の1990年(平成2年)10月30日に、札幌市 - 旭川市間の高速道路が全通することから、JR北海道では高速バスやマイカーとの競争力向上のため、本区間の所要時間の短縮と増発を図ることが必要となりました。そこで、1988年(昭和63年)より札幌 - 旭川間の新特急整備が提起され、1990年(平成2年)5月に登場したのが本系列です。
 本系列はJR北海道初の新型特急形電車であるほか、JRグループの旅客用量産型車両としては初めてVVVFインバータ制御を採用した車両です。1991年(平成3年)に通商産業省グッドデザイン商品に選定されました。

 その後、特急「スーパーホワイトアロー」の停車駅追加および快速「エアポート」への直通運用対応などの運転系統変更に対応するため、2002年(平成14年)に編成の組替と一部車両の改造を行いました。2001年(平成13年)8月 - 9月に編成全体の方向を逆向きに転換したうえで、新規製造した中間電動車7両(500番台)を挿入し、従来の4両基本編成・2両付属編成を全て5両固定編成に組み替えました。旧・基本編成には1M方式のモハ784形500番台を挿入しました。旧・付属編成は2組を1本にまとめ、モハ785形500番台を挿入しました。この編成では片方のユニットを2両給電(3両1ユニット)とする必要があるため、クハ784形2両 (1, 2) の主変圧器を交換しています。この組み換えに伴い、2両編成×1本(NE-105編成)が余剰となり長期保留車となりましたが、2010年(平成22年)に特急「スーパー白鳥」用300番台へ改造されています。

 2005年には、新製後の経年が14年程度、累積走行距離が380万kmを越えている状況から、主要機器の更新と客室のリニューアル化を行い、車両の延命化を図りました。

 2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正では、特急「スーパー白鳥」で運用されていた789系0番台電車を札幌都市圏へ転用し、785系の全37両中27両が廃車されました。特急「スーパーカムイ」は特急「ライラック」・「カムイ」に再編され、「ライラック」は789系0番台、「カムイ」は789系1000番台での運転となり、785系は札幌駅 - 旭川駅間の定期運用を終了しました。特急「すずらん」には従来通り789系1000番台との共通運用で充当されています。



785系0番台基本編成

クモハ785+サハ784+モハ785+クハ785

1990年(平成2年)に製造された4両編成を組む車両です。各形式とも5両 (1 - 5) が日立製作所で製造されました。2002年にモハ784形500番台(後述)を1両組み込み、以後は5両固定編成で運用されました。



785系0番台付属編成

クモハ785 100+クハ784

1990年(平成2年)に製造された2両編成を組む車両です。全車両とも川崎重工業で製造されました。増結は札幌・旭川側のどちらでも可能でした。



785系500番台

 2002年(平成14年)に製造されたグレードアップ指定席「uシート」用の車両です。従来の781系「ライラック」に代わり本系列の「スーパーホワイトアロー」が快速「エアポート」と組む列車となったために導入されました。「スーパーホワイトアロー」を美唄駅と砂川駅に、「エアポート」を恵庭駅に新たに停車させても従前の所要時間を維持するため、全車を中間電動車とし、既存の各編成に1両ずつ組み込まれました。

モハ784 500

5両 (501 - 505) が日立製作所で製造されました。旧基本編成(4両)への組込用で、主回路を構成する機器を1両にすべて搭載する1M方式の電動車です。主変圧器を搭載したほか、当初よりシングルアーム型パンタグラフを装備しました。

モハ785 500

2両 (501, 502) が日立製作所で製造されました。旧付属編成(2両)2組と組成して5両編成とするための車両で、パンタグラフ・主変圧器は搭載せず、電力は隣車のクハ784形から供給されました。



785系300番台

クモハ785-105 → モハ785-303
クハ784-5   → クハ784-303

 500番台組み込みによる5両編成化で余剰となり、長期にわたり保留車となっていたNE-105編成2両を、2010年(平成22年)4月に苗穂工場にて、津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」用の789系0番台電車の増結用編成に改造した番台です。編成番号はNE-303へ改められました。この改造車は、2010年(平成22年)12月4日のダイヤ改正から特急「スーパー白鳥」の増結車としての運用を開始しましたが、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線の開業に伴う「スーパー白鳥」の廃止に伴い、同年3月21日の運転をもって789系0番台とともに運用を離脱し、同月31日に廃車され、同年9月末ごろから解体されました。





参考:https://ja.wikipedia.org





特急「すずらん」 785系 千歳線



特急「すずらん」 785系 千歳線




785系主要諸元

形式 785系
運用者 JR北海道
製造所 日立製作所
川崎重工業
製造年  1990年
2020年
製造数  37両
電気方式 AC 20,000 V (50Hz)
最高運転速度 130 km/h→120 km/h
車体 ステンレス鋼
編成定員 291名 (5両)
編成重量  196.9t (5両) 
台車  N-DT785/N-TR785
N-DT785A 500番台
主電動機 三相交流誘導電動機
N-MT785
N-MT731 500番台
編成出力 2,440kW
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
制御方式  VVVFインバータ制御
GTO素子(登場時)
IGBT素子
制動装置  発電ブレーキ(登場時)
回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS-SN
ATS-DN




785系編成表

配置:札幌運転所
編成
番号
クモハ785+クハ784+クモハ785+モハ785+クハ784 製造所 新製日 備考
 NE-501  103+3+101+501+1 川重
日立
103+3
90.08.08
101+1
90.07.12
501
02.01.14
リニューアル
2007.5 
 NE-502  104+4+102+502+2 川重
日立 
104+4
90.08.09
102+2
90.07.12
502
02.01.19
リニューアル
2005.12


















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