特急「ライラック」 789系 函館本線 札幌

 789系は、東北新幹線の盛岡駅 - 八戸駅間延伸開業に伴う津軽海峡線の運転系統再編に合わせて、快速「海峡」で使用されていた50系・14系客車を置き換えるために登場した特急電車です。2002年(平成14年)から川崎重工業および東急車輛製造で製造されました。789系は、2002年(平成14年)12月1日ダイヤ改正より、八戸駅 - 函館駅間の特急「スーパー白鳥」として営業運転を開始しました。その後、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線(新青森駅 - 新函館北斗駅間)開業に伴うダイヤ改正を機に基本編成は道央圏に転用されることになり、2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正から老朽化した785系電車を置き換える形で札幌駅 - 旭川駅間の特急「ライラック」として再び営業運転を開始しました。

車体
 車体はステンレスを用いた軽量構体で、運転台を含む前頭部のみ普通鋼製です。増解結を頻繁に行うことを考慮し、前面に貫通扉を設け、車両間の通り抜けが容易に行える構造となっています。正面の愛称表示器は幕式、車体側面の行先表示器は3色LED式です。2両または3両単位の編成を複数組成して使用するため、中間車のうち編成の端になる車両には、構内運転のための簡易運転台が設けられています。
 かつて投入された「スーパー白鳥」の運用では、常時高湿かつ騒音の大きい青函トンネル内を走行するため、車体は板厚を増して防音防湿が図られているほか、客用扉などの気密性を強化しています。また、トンネル内は12 ‰の勾配が続くことから、編成中の電動車の比率を高くして列車全体の出力を確保し、上り勾配区間でも最高速度140 km/hでの連続走行を可能としているほか、電動車が故障して1M4T(5両編成時)となった時には限流値増スイッチを扱うことで15 ‰の上り勾配で起動可能な構成としています。また、同区間の下り勾配走行に備え、抑速装置として回生ブレーキを装備しています。

主要機器
 制御機器は731系電車のシステムを用いています。N-PS789形シングルアーム型パンタグラフを搭載し、主電動機は、かご形三相誘導電動機N-MT731形(定格出力:230 kW)を搭載しています。床下は防雪カバーで覆われ、車両端部の連結面直下にも着雪防止のカバーが設けられています。台車は731系電車のものを基本とした軸梁式ボルスタレス台車 N-DT789形・N-TR789形で、810 mmの小径車輪を採用することで車体床高さを低減させています。曲線での乗り心地を改善するために非線形ばね定数タイプの空気ばねを採用し、高さ調整弁の吸排気性能を向上させて曲線通過時の定常加速度を低減しています。

札幌圏への転用改造
 2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正で特急「ライラック」に転用されるのに合わせ、2016年(平成28年)6月から基本編成を組成するHE-100編成・HE-200編成各6本に順次改造が実施されました。運転台関係では、保安装置が津軽海峡線用のATC-Lから1000番台と同じATS-DNに変更されたほか、抑速ブレーキが必要なくなることからマスコン関係機器の改造が行われました。ブレーキ装置は道央圏で使用する合金鋳鉄制輪子(乙32改F振子)に交換され、それに伴いブレーキテコ比も変更されました。車体に関しては、戸袋戸先にヒーターが増設され、運転台の熱線ガラス電源容量を増加することで耐寒耐雪性が向上しました。また、主電動送風機 (MMBM) の雪の吸入量を減少させるために車体側面部に設置されていた主電動機冷却用のルーバーが塞がれ、新たな吸気口が1000番台と同じ車体外妻上部に増設されました。前面表示器は従来の幕式から1000番台と同じフルカラーLED表示に変更されました。


参考:https://ja.wikipedia.org





特急「ライラック」 789系 函館本線 札幌



特急「ライラック」 789系 函館本線 札幌



特急「ライラック」 789系 函館本線



特急「ライラック」 789系 函館本線 野幌



特急「ライラック」 789系 函館本線 旭川





789系主要諸元

形式 789系
運用者 JR北海道
製造所 川崎重工業
東急車輛製造
製造年 2002~2011年
製造数 40両
電気方式 AC 20,000 V (50Hz)
最高運転速度 140 km/h→120 km/h
車体 ステンレス鋼
編成重量  239t (6両) 
台車  N-DT789
N-TR789
主電動機 三相交流誘導電動機
N-MT731
主電動機出力 230 kW
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式
制御方式  VVVFインバータ制御
IGBT素子
制動装置  回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS-SN
ATS-DN





789系 編成表

配置:札幌運転所

 編成番号 クロハ789
(Tsc)
モハ788
(M1)
サハ789
(T)
 モハ789
(M2)
モハ788
(M3)
クハ789
(Tc)
 
製造 ラッピング
HE-101+201 101 101 101 201 201  201 川重 オホーツク
HE-102+202 102 102 102 202 202  201 川重 札幌
HE-103+203 103 103 103 203 203  201 川重 宗谷
HE-104+204 104 104 104 204 204  201 川重 上川
HE-105+205 105 105 105 205 205  201 川重 空知
HE-106+206 106 106 106 206 206  201 川重 旭川

















789系