特急「カムイ」 789系1000番台 函館本線 旭川

 789系1000番台は、1979年(昭和54年)からエル特急「ライラック」などで運用されてきた781系電車を置き換えるため、2007年(平成19年)に川崎重工業で製造された車両です。5両編成×7本(35両)が製造されました。2007年(平成19年)10月1日ダイヤ改正から札幌駅 - 旭川駅間のエル特急「スーパーカムイ」と新千歳空港駅 - 札幌駅間の快速「エアポート」として営業運転を開始し、2013年(平成25年)11月1日ダイヤ変更からは東室蘭駅 - 札幌駅間のエル特急「すずらん」にも使用されるようになりました。2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正にて、快速「エアポート」の運用から撤退し、2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正から札幌駅 - 旭川駅間の特急「カムイ」、東室蘭駅 - 札幌駅間の特急「すずらん」として運転されています。

構造
 789系1000番台は、常時5両の固定編成で運用されることから非貫通構造とされましたが、保線員の添乗や将来貫通化することの容易化を睨み、当初より通路と窓は設置されました。一方で新たに乗務員用の側扉を設け、灯火類の意匠もシャープな形状となりました。客用扉は当初より片側2箇所とされています。前面の愛称表示器はフルカラー表示、側面行先表示器は3色表示のLED式で、号車表示・設備表示は共通運用される785系電車と同様、ピクトグラム表示のステッカーを客用扉付近に貼付しています。

 外部塗色は785系のカラースキームを継承しました。客室窓直下に黒+ 濃淡バイオレット+ 萌黄色の帯を配し、前頭部付近で下方に弧を描くデザインです。前頭部はシルバーメタリック塗装で、正面中央には黒色の帯を縦位置に配しました。

 普通車のみの編成で、グリーン車は連結されませんが、4号車のモハ789形はグレードアップ指定席「uシート」となっていて、客室窓を座席と同間隔の小窓としています。化粧室はオストメイト対応の多目的トイレを新たに設けています。車内販売準備室は設けられず、自動販売機が設置されています。ただし、自動販売機は2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正で使用停止となりました。

 電動車の構成は基本番台と異なり、785系と同様の「MTユニット」構成を採用し、付随車であるサハ788形(3号車)にシングルアーム型パンタグラフと主変圧器を装備し、両隣の電動車モハ789形(2・4号車)に電力を供給する構成となっています。制御方式・台車は基本番台と同一仕様ですが、歯車比と主回路構成を変更し走行性能を維持しつつ編成中の電動車数およびパンタグラフ数を削減しています。編成のMT比は2M3Tの構成ですが、3M2T構成の785系と同等の走行性能を有します。



参考:https://ja.wikipedia.org





特急「すずらん」 789系1000番台 千歳線



特急「すずらん」 789系1000番台 千歳線



特急「カムイ」 789系1000番台 函館本線





789系1000番台主要諸元

形式 789系1000番台
運用者 JR北海道
製造所 川崎重工業
製造年 2007年
製造数 7編成35両
電気方式 AC 20,000 V (50Hz)
最高運転速度 130 km/h→120 km/h
車体 ステンレス鋼
編成重量  201.5t (5両) 
台車  N-DT789A
N-TR789A
主電動機 三相交流誘導電動機
N-MT731
主電動機出力 230 kW
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式
制御方式  VVVFインバータ制御
IGBT素子
制動装置  回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS-SN
ATS-DN




789系1000番台 編成表

配置:札幌運転所

 編成番号 クモハ789
(Tc1)
モハ789
(M)
サハ788
(TA)
 モハ789
(Mu)
 クハ789
(Tc2)
製造 配置 備考
HL-1001 1001 1001 1001 2001 2001 川重 札幌  
HL-1002 1002 1002 1002 2002 2002 川重 札幌  
HL-1003 1003 1003 1003 2003 2003 川重 札幌  
HL-1004 1004 1004 1004 2004 2004 川重 札幌  
HL-1005 1005 1005 1005 2005 2005 川重 事故廃車  
HL-1006 1006 1006 1006 2006 2006 川重 札幌  
HL-1007 1007 1007 1007 2007 2007 川重 札幌  

















789系1000番台