普通 H100+H100+H100 根室本線

 H100形気動車は、北海道内におけるキハ40形気動車の置換えを目的に導入されました。JR北海道では初めて発電用エンジンで主電動機を駆動する電気式気動車が採用されました。同時期に製作されたJR東日本のGV-E400系気動車と基本設計は共通で、製造も同様に川崎重工業、川崎車両が担当しています。


動力関係

 H100形気動車は、最大で4両編成を組成可能ですが、JR北海道の既存車両とは連結不可能です。加速性能は「キハ40形のエンジン更新車(キハ40形1700番台)と同等程度」とされており、0→60km/hの加速度は0.36km/s2(1.3km/h/s)とされました。
 動力はディーゼル機関で主発電機を駆動して得られた三相交流電源をPWM(パルス幅変調方式)コンバータで一旦直流に変換し、それをVVVFインバータ制御で三相可変電圧可変周波数交流に変換して主電動機の三相誘導電動機を駆動させることで得ています。主電動機の制御は1C2M方式を採用しました。
 ディーゼル機関は、小松製作所製のSA6D140HE-3形燃料直接噴射式4サイクル直列6気筒横形ディーゼルエンジン(定格出力331kW≒450PS/2,000rpm)で、燃料噴射装置はコモンレールを採用しています。
 主発電機(N-DM100)は開放形強制通風方式の定格出力305kWのものを搭載し、ディーゼル機関とは直結駆動され、車両に必要な電力を供給します。機関始動には主発電機を使用します。
 主変換装置はPWMコンバータ・VVVFインバータ・補助電源装置が一体で構成され、主回路に半導体、ダイオード側素子にSiCを採用した三相2レベル方式電圧形PWM方式を採用しました。補助電源装置部は変換した直流を三相または単相一定電圧一定周波数に変換して車両の補助回路機器に電力を供給しています。
 主電動機は全閉形自己通風方式のかご形三相誘導電動機(N-MT100形、出力105kW)を動台車に2基搭載しています。


運用(2023年5月改正)

苗穂運転所
15両が在籍しています。函館本線小樽駅 - 長万部駅間(通称:山線)のワンマン列車全列車と、苗穂運転所からの送り込み列車にあたる札幌駅 - 小樽駅の上り1本で運用されます。

旭川運転所
26両(うち観光兼用車2両)が在籍し、次の区間で運用されています。

 富良野線:全線の全普通列車
 宗谷本線:旭川駅 - 名寄駅間の快速「なよろ」・普通列車上下計37本中34本
 石北本線:(旭川駅 - )新旭川駅 - 上川駅間の普通列車上下24本中21本

苫小牧運転所
18両が在籍しています。室蘭本線長万部駅 - 苫小牧駅・東室蘭駅 - 室蘭駅間の普通列車で運用され、うち非電化区間の長万部駅 - 東室蘭駅間については全普通列車で使用されますが、その他電化区間は737系電車(札幌運転所)による運用が主体であることから、室蘭駅 - 東室蘭駅間では下り4本・上り3本、東室蘭駅 - 登別駅間では下り2本・上り3本、登別駅 - 苫小牧駅間では上下各1本のみの営業運転です。

釧路運輸車両所
24両(うち観光兼用車2両)が在籍しています。根室本線新得駅 - 釧路駅間の全普通列車で運用されています。


参考:https://ja.wikipedia.org




普通 H100+H100 根室本線 新得



普通 H100 根室本線



普通 H100 根室本線



普通 H100 根室本線



普通 H100 根室本線 釧路



普通 H100 根室本線 釧路



普通 H100+H100 富良野線 旭川



普通 H100+H100 富良野線 美瑛



普通 H100 宗谷本線



普通 H100(観光兼用車)+H100+H100 根室本線



H100形運転台



H100形車内



H100形車内





H100形 主要諸元

形式 H100形
運用者 JR北海道
製造所 川崎重工業
→川崎車両
製造年 2018年-
製造数  83両
最高運転速度 100 km/h
全長 20,000 mm
全幅 2,800 mm
床面高さ 1,150 mm
車体 軽量ステンレス鋼(efACE)
機関 SA6D140HE-3形
(331 kW=450 PS/2,000 rpm)
発電機 N-DM100 305 kW
主電動機 N-MT100 105 kW 
制御方式 コンバータ
+VVVFインバータ制御
制動装置  電気指令空気ブレーキ
直通予備ブレーキ
耐雪ブレーキ
留置ブレーキ
保安装置 ATS-DN 




















H100形