普通 キハ40+キハ54 石北本線

 キハ40系気動車は、1977年(昭和52年)から1982年(昭和57年)にかけて日本国有鉄道が製造した気動車で、計888両が製造され、日本全国各地に投入されました。当時の在来気動車に比べ、客室設備の改善や走行機器の刷新などが図られています。一方、在来の気動車よりエンジン出力は若干増加したものの重量も増加しており、運動性能はあまり向上していません。
 本系列は客用の片引き戸を車端部2か所に設置したキハ40形(両運転台)、キハ48形(片運転台)と、都市近郊向けに両引き戸を車体中央に寄せて2か所に設置した片運転台のキハ47形に大別され、各形式共投入線区の気候に応じた仕様の違いと便所の有無によって番台区分されました。国鉄分割民営化後は、事故廃車となった1両を除く887両がJR各社へ承継された他、使用線区の事情に応じた改造が実施され、区分番台が多数生じることとなりました。また、1990年代以降は観光列車やジョイフルトレインに改造された車両も登場するようになりました。


キハ40形100番台

 キハ40形100番台は、北海道用の酷寒地仕様として1977年上期から製造され、キハ40系では最初に就役したグループです。番台区分が0番台 (1 -) とならなかったのは、旧形客車を気動車化改造したキハ40形(後のキハ08形)が書類の上で存在しているためです。車体はデッキ付きで、1段上昇式の二重窓、便所、空気ばね台車を装備します。床材は、北海道向け従来形式の鋼板+木材板張りから、1.2 mm厚SPA鋼板と断熱材+リノリウム張りに変更されています。1982年までに150両 (101 - 250) が製造されました。1977年製の16両 (101 - 116) のみ、角型水タンク、4人掛けクロスシート12組、客室の小窓が両端配置、客室の化粧板が薄茶色、台車は、軸箱支持装置がペデスタル式の空気ばね台車であるDT44・TR227、などの特徴をもっています。1978年(昭和53年)以降に製造された117 - 250は設計が変更され、4人掛けクロスシート12組+2人掛クロスシート2席となったほか、水タンク、窓割り、外気導入ルーバー、スカート形状がキハ40形2000番台一次形車と同様になりました。客室の化粧板はクリーム色になり、台車はDT44A・TR227Aに変更されました。
 1988年(昭和63年)に9両 (141 - 149) がキハ400形に改造され、残りの車両も1990年(平成2年)から1995年(平成7年)にワンマン化改造で700番台に改番され、廃区分番台となりました。



キハ40形700番台

 キハ40形700番台は、1990年から1994年(平成6年)にかけてキハ40形100番台にワンマン運転対応工事を行ったもので、キハ400形に改造された9両を除く141両全車が改造されました。番号は1次車 (101 - 116) が種車の車両は元番号に725を足した連番、その他の竣工順の付番とされました。また、17両が都市近郊輸送に対応するため、旧番号時代の1991年から1992年(平成4年)にクロスシートを1+2列に改造されています。番号は次の通りです。
 キハ40 175・178 - 180・186 - 188・207 - 210・222・226 - 228・249・250 → 802 - 805・813 - 825
 後に、機関の換装などにより一部が300・350・400番台に改造されたほか、789は改番前の150号時代の1988年に機関をキハ400形と同じDMF13HZに、変速機をN-DW14Bに換装していますが、番号上は区別されていません。DMF15HSAのまま機関の直噴化改造を施工された車両があり、その車両はエアクリーナーが移設されたため、車体側面の機関用吸気口が塞がれています。また、循環式汚物処理装置の取り付けが進み、屋上の水タンクを撤去し車内設置に変更した車両も存在しました。
 JR移行後は、地域色を除き外板色が白地に萌黄色と青の帯に統一されていましたが、2010年4月に、釧路運輸車両所所属の777が首都圏色(朱色5号)に変更されました。
 更なる使用を目的に後述する1700番台への延命改造が実施されたため数を減らし、2022年3月12日のダイヤ改正まで残っていたキハ40 721-730-733-802が改正後順次廃車回送され、形式消滅区分となりました。


キハ40形1700番台

 キハ40形1700番台は、長期の使用を見越し、キハ40形700番台に延命改造を実施したものです。2003年度から11年程度をかけて全車に施行される計画で、2013年(平成25年)4月時点で84両に施行され、このうち、キハ40 1795が函館運転所構内の脱線転覆事故で2007年(平成19年)3月7日に廃車になったため、苗穂運転所に5両、苫小牧運転所に18両、釧路運輸車両所に24両、函館運輸所に20両、旭川運転所に16両の計83両が配置されました。改造内容は、駆動用機関のN-DMF13HZI (243 kW (330 PS) / 2,000 rpm) 、液体変速機の直結3段式 (N-DW40) への換装、その他の付随する機器の交換、客室の床材の張替え、天井にある扇風機をラインフローファンに交換、ワンマン運転用機器の更新のほか、屋根上の水タンクの撤去と車内への移設などです。改造車の番号は原番号に1000が加えられました。2010年4月に、釧路運輸車両所所属の1749と1758が首都圏色(朱色5号)に復元されました。2016年3月には、江差線の道南いさりび鉄道への転換に伴い、9両が同社へ譲渡されました。2018年には4両が「北海道の恵み」シリーズとして順次改造を受け運行を開始しました。また、2019年には2両が「山紫水明」シリーズとして改造を受けました。




参考:https://ja.wikipedia.org


普通 キハ40 函館本線 函館



普通 キハ40 石北本線 遠軽



普通 キハ40 石北本線 遠軽



普通 キハ40 道東森の恵み 石北本線 遠軽 



普通 キハ40 道東森の恵み 石北本線 遠軽



普通 キハ40 (道東森の恵み)+キハ40 石北本線



普通 キハ40+キハ40 石北本線



キハ40 石北本線 北見



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40+キハ40 石北本線



普通 キハ40+キハ40 石北本線 網走



普通 キハ40 根室本線



キハ40 根室本線 富良野





キハ40系 原形車 主要諸元

形式 キハ40系
運用者 日本国有鉄道
JR北海道
JR東日本
JR東海
JR西日本
JR四国
JR九州
製造所 新潟鉄工所
富士重工業
製造年 1977-1982年
製造数  888両
最高運転速度 95 km/h
全長 21,300 mm
全幅 2,900 mm
床面高さ 1,240 mm
車体 普通鋼
走行機関  DMF15HSA形
(220 PS/2,000 rpm)
変速機 DW10
変速段   変速1段、直結1段
制動装置  CLE自動空気ブレーキ




















キハ40形