キヤ291 石北本線 遠軽


  キヤ291は、DE15形ディーゼル機関車の置き換え用として導入された除雪専用の気動車です。車籍を持たない除雪用機械としてJR東日本・JR北海道で導入されたENR-1000をベースに、ATSなどの保安装置を搭載した鉄道車両として新潟トランシスで製造されました。

走行装置
 DD200ディーゼル機関車に採用されている出力895 kW (1,217 PS) 、排気量30.48 L のV形12気筒直噴(コモンレール)式ディーゼルエンジンN-DML30Z(コマツSAA12V140E-3と同型)を1基搭載しています。液体式変速機は本形式向けに開発された日立ニコトランスミッションTDCN-22-6001で、除雪作業を考慮し、低速域のトルクを大きくとる必要から直結段なしの変速2段の構成です。発電機・空気圧縮機・油圧ポンプの駆動も変速機で行います。台車は、ENR-1000のものをベースに横圧性能向上、軸間距離短縮(台車枠軽量化)、車軸軸受け内径拡大(質量増のため)の改良を行いました。2軸駆動の全心皿支持方式(枕ばねを持たない)ペデスタル台車(N-DT291)です。軸箱支持装置には除雪時のピッチングを抑制する軸ばね制限装置が設けられています。
 ブレーキ装置は踏面片押し式ユニットブレーキを採用し、制輪子は焼結制輪子を採用しました。電気指令式空気ブレーキ方式を採用し、常用・非常・直通予備・耐雪・救援・留置の6つのブレーキ系統を有します。応荷重制御は台車構造の都合および荷重変動の少なさから設けていません。

除雪装置
 ENR-1000は主翼を開閉することでロータリー除雪車にもラッセル車にもなる車両でしたが、本系列は単なるラッセル車として制作されています。除雪装置はDE15形と同等の除雪性能(全開位置で幅4,500 mm、13万 m2/hを除雪)を有します。DE15形では雪を進行方向左右に掻く単線型、雪を進行方向左側に掻く複線型の2種が存在しましたが、本形式は複線式の装置を装備しています。






キヤ291形主要諸元

形式 キヤ291
現運用者 JR北海道
製造所 新潟トランシス
製造年 2020年
最高運転速度 70 km/h
全長 22,180 mm
全幅 2,800 mm
全高 4,035 mm
車体 普通鋼
車両定員 -
台車  N-DT291
機関  N-DML30Z
(小松製作所
SAA12V140E-3と同型)
機関出力  895 kW
1217 PS
変速機 TDCN22-6001
制動装置  電気指令式
(救援・留置・
耐雪ブレーキ付き)





JR北海道キヤ291形 配置表

会社 形式 番号
北海道 旭川 キヤ291 1 1
































キヤ291